算命学の命式とは?陰占・陽占・人体星図の見方を実例で解説
算命学の命式にある陰占三柱と陽占の人体星図を、1986年2月7日生まれの実例で順番に解説。日干、中心星、東西南北、十二大従星、天中殺のどこを見ればよいかが分かります。
算命学の命式を開くと、上には「丙寅」「壬午」などの干支、下には「車騎星」「天胡星」などの星が並びます。どれが自分で、どこから読めばいいのか分からず、画面を閉じてしまった人もいるかもしれません。
命式は、大きく陰占と陽占の二つに分かれます。陰占は年・月・日の干支でできた宿命の土台。陽占は、陰占から導いた星を人体の形に置き、性格、行動、人間関係として表れやすい姿を示したものです。
この記事では、1986年2月7日生まれの実際の算出例を一つ使い、陰占三柱から陽占の人体星図まで、順番を変えずに読みます。自分の命式を横へ置いて同じ場所をたどれば、結果の入口がつかめます。
算命学の命式は「陰占」と「陽占」の二枚組
算命学では、生年月日から算出した結果全体を命式と呼びます。命式の上側や左側に干支が並ぶ部分が陰占、9マスに星が配置された部分が陽占です。
| 命式の部分 | 表示されるもの | 主に分かること |
|---|---|---|
| 陰占 | 年柱・月柱・日柱の干支、蔵干など | 生まれ持った自然の構造、五行、家系や本人の土台 |
| 陽占 | 十大主星5つ、十二大従星3つ | 性格、本能、行動、人間関係、年代ごとのエネルギー |
| 天中殺 | 子丑・寅卯など6区分 | 宿命と時間の偏り |
| 大運表 | 10年単位の干支・星 | 人生の長い流れ |
初心者は、陰占か陽占のどちらか一方だけを人物紹介として読むより、次の順番でつなげると理解しやすくなります。
出生情報→陰占三柱→日干→陽占中央→東西南北→三つの従星→天中殺


最初から八つの星を全部暗記せんでええ。陰占の日干を見て、陽占の真ん中へ進む。そこから東西南北へ広げたら、ちゃんと一人分の話につながるで。
命式を出すために必要な情報
基本の算命学命式を出す時に使うのは、生年月日です。
- 生まれた年
- 生まれた月
- 生まれた日
- 性別を入力する算出サービスもある
四柱推命では出生時刻を含む四柱八字を基本としますが、算命学の一般的な宿命算出は、年・月・日の三柱で陰占を作ります。
1月・2月生まれは、年の境目に注意する
干支暦では、1月1日ではなく立春を年の境目として扱います。また、月柱は各月1日ではなく節入りで切り替わります。
たとえば西暦では同じ2月でも、立春より前に生まれた人と後に生まれた人では年柱が変わる場合があります。月の節入り日付・時刻付近でも月柱が変わる可能性があります。
命式を保存する時は、生年月日だけでなく、使った算出方式や結果画面も一緒に残すと、あとで別の命式と混ざりません。
実例|1986年2月7日生まれの命式全体
この記事で使う算出例は、1986年2月7日生まれです。
陰占
| 並び | 日柱 | 月柱 | 年柱 |
|---|---|---|---|
| 天干 | 壬 | 庚 | 丙 |
| 地支 | 午 | 寅 | 寅 |
| 干支 | 壬午 | 庚寅 | 丙寅 |
陽占・人体星図
| 左肩 | 頭・北 | 右上 |
|---|---|---|
| 天胡星 | 禄存星 | 空欄 |
| 左手・東:車騎星 | 胸・中央:車騎星 | 右手・西:牽牛星 |
| 左足:天胡星 | 腹・南:龍高星 | 右足:天報星 |
天中殺
申酉天中殺
この一式が、この人の命式の入口です。ここから、陰占の日干、陽占中央の主星、周囲の主星、三つの従星を順番に読みます。

ステップ1|陰占の三柱を見分ける
陰占は、年柱・月柱・日柱の三つで構成されます。
画面によっては左から年・月・日ではなく、日・月・年の順に表示されます。今回の例は「壬午・庚寅・丙寅」と並んでいますが、役割で整理すると次のとおりです。
- 年柱:丙寅
- 月柱:庚寅
- 日柱:壬午
年柱|家系と社会への入口
年柱は、家系、先祖、社会との最初の接点、初年期などを見る柱です。
この例は丙寅。天干の丙は太陽、地支の寅は春の始まりを表します。明るさや始動力を持つ組み合わせとして、家系や外側の背景を読む材料になります。
月柱|社会・仕事・家族との接点
月柱は、社会での活動、仕事、家族との接点を読む重要な柱です。生まれた季節を表すため、宿命全体の五行バランスを見る時にも重視されます。
この例は庚寅。天干の庚は鉄や岩、地支の寅は春の始まりです。春に置かれた金性の庚が、周囲の五行とどう関わるかを見ます。
日柱|本人と配偶者の場所
日柱は、本人の中心と配偶者との関係を見る柱です。上段の日干が本人、下段の日支が本人の足元や配偶者の場所として扱われます。
この例は壬午。日干の壬は大海、日支の午は火性の強い季節を表します。水の壬が火の午の上に座る配置です。
ステップ2|日干から「自然界の自分」を知る
陰占で最初に丸を付けたいのは日干です。今回の日干は「壬」です。
| 日干 | 自然物 | 読みの入口 |
|---|---|---|
| 甲 | 樹木 | まっすぐ伸びる、育てる |
| 乙 | 草花 | 柔軟に伸びる、環境へ適応する |
| 丙 | 太陽 | 広く照らす、明るさを届ける |
| 丁 | 灯火 | 一点を照らす、内側に情熱を持つ |
| 戊 | 山岳 | 動じず受け止める |
| 己 | 大地 | 育て、蓄え、支える |
| 庚 | 鉄・岩 | 鍛えられ、形を作る |
| 辛 | 宝石 | 磨かれ、価値と美を表す |
| 壬 | 大海 | 広がる、動く、学びを取り込む |
| 癸 | 雨露 | 浸透する、形を変えて潤す |
壬は大きな水です。広い範囲から情報や経験を集め、流れながら形を変える性質を入口として読みます。
ここで「壬だから海の仕事に向く」と職業名へ直結させるのではなく、どんな時に壬らしさが出たかを探します。新しい情報を吸収する時、人と人をつなぐ時、変化の中で進路を見つける時など、現実の行動へ置き換えます。
ステップ3|陽占中央の主星を見る
人体星図の中央、胸の位置は、本人の本質、人生観、価値観を表します。今回の中央は「車騎星」です。
車騎星は、金性の陽、攻撃本能の星です。攻撃という言葉は、争うことだけを意味しません。前へ進む、素早く動く、役割を果たす、白黒をはっきりさせる力です。
日干の壬が持つ広がりと、中央の車騎星が持つ前進力を重ねると、次のように読めます。
広く情報を取り込みながら、必要な時は素早く動き、現場で答えを出そうとする人。
陰占の日干は自然の自分、陽占中央は心と行動の中心です。二つを一文に重ねると、星名の羅列から一人分の人物像へ変わります。
ステップ4|東・西・南・北で、場面ごとの顔を見る
人体星図では、中央の周りにある4つの十大主星もすべて本人の星です。
東の車騎星|社会・友人関係でも動きが速い
東は、兄弟姉妹、友人、社会へ出る時の顔です。この例は車騎星です。
中央と東が同じ車騎星なので、内側の本質と社会で見せる行動が一致しやすい配置です。自分では「普通に動いただけ」でも、周囲からは決断が速く、行動力がある人に見られやすいでしょう。
仕事では、担当範囲と締切が明確なほど、車騎星の前進力を使いやすくなります。一方、目的が曖昧なまま待つ時間が続くと、焦りが出やすいかもしれません。
西の牽牛星|家庭では役割と責任を大切にする
西は、配偶者、家庭、補佐役との関係です。この例は牽牛星です。
牽牛星は金性の陰で、責任、役割、礼儀、名誉を重視します。中央の車騎星と同じ金性ですが、車騎星が直接動く力なら、牽牛星は立場にふさわしく振る舞う力です。
家庭では、「自分の役割はきちんと果たしたい」「約束したことは守りたい」と考えやすい配置です。相手にも同じ基準を求めすぎると緊張が生まれるため、役割分担を言葉にすると力を活かしやすくなります。
南の龍高星|目下には体験から学ばせる
南は、子ども、部下、目下の人との関係です。この例は龍高星です。
龍高星は水性の陽、習得本能の星。新しいことを体験し、常識を越えて学ぶ力を表します。
教える時も、正解を最初から全部渡すより、「まずやってみ」「違ったら直したらええ」と経験させる傾向が出やすいでしょう。自分が学ぶ時も、座学だけより、現場へ出て試す方が理解しやすい組み合わせです。
北の禄存星|目上には愛情と引力を示す
北は、親、上司、目上の人に見せる顔です。この例は禄存星です。
禄存星は土性の陽、魅力本能の星。愛情や奉仕を外へ広く表し、人や物を引き寄せ、現実的な価値を動かします。
目上の人に対して、頼まれると力になろうとする、期待へ応えたいという形で表れる可能性があります。与える力が大きいぶん、引き受ける範囲を決めることも大切です。

ステップ5|三つの十二大従星で、年代ごとのエネルギーを見る
人体星図の左肩、左足、右足には十二大従星が入ります。
| 位置 | 年代 | 今回の星 |
|---|---|---|
| 左肩 | 初年期 | 天胡星 |
| 左足 | 中年期 | 天胡星 |
| 右足 | 晩年期 | 天報星 |
初年期・中年期の天胡星
天胡星は、人生段階で病人にたとえられる星ですが、病気を予告する意味ではありません。身体の動きより感性や精神の働きが広がる状態を表し、音楽、詩、直感、想像力など、形のないものを受け取る力として読みます。
初年期と中年期に同じ天胡星があるため、若い時から働き盛りまで、感性や直感が繰り返し重要な役割を持つ配置です。
中央と東の車騎星は素早く動く星です。そこへ天胡星を重ねると、「ひらめきを受け取ったら、すぐ行動へ移す」「感覚で捉えたことを現場で形にする」と読めます。
晩年期の天報星
天報星は、胎児にたとえられる星です。一つに固まりきる前の状態で、多才、変化、同時進行、環境への適応を表します。
晩年期に天報星があるため、年齢を重ねて一つの型へ落ち着くより、複数の関心を持ち、変化を取り入れる姿が出やすいと読みます。
十二大従星は点数の大小だけで比べず、どんな速度と質でエネルギーを使うかを見るものです。天胡星の感性と天報星の変化を、車騎星の行動力と重ねることで、この人らしい動きが立体的になります。
ステップ6|天中殺を確認する
今回の命式は「申酉天中殺」です。
天中殺には、子丑、寅卯、辰巳、午未、申酉、戌亥の6種類があります。命式に表示される天中殺は、その人が持つ時間・空間の偏りを分類したものです。
初心者は、天中殺だけを最初に怖がるより、日干と人体星図を読んだあとに確認してください。天中殺は、性格の良し悪しを決める札ではなく、宿命全体や時間の流れを読むための一要素です。
一人分の命式を、一文へまとめる
ここまで読んだ内容を、星名を減らして一文へまとめます。
材料
- 日干は壬:大海のように広く情報と経験を取り込む
- 中央と東は車騎星:本質と社会で、素早く前へ進む
- 西は牽牛星:家庭では役割と責任を守る
- 南は龍高星:目下には体験から学ばせる
- 北は禄存星:目上には愛情や奉仕を表す
- 初年・中年は天胡星:感性と直感が動く
- 晩年は天報星:変化と多才さが動く
まとめた読み
広く情報を取り込み、ひらめきを得ると素早く動く人。社会では前進力が表れ、家庭では役割をきちんと果たそうとする。教える時は、答えを渡すより体験させることで相手の力を引き出しやすい。
これで、陰占の日干、陽占の5主星、3従星が一人分の人物像としてつながりました。
命式を読む時は、説明文を全部足し算するのではなく、同じ方向を向く星、違う場面で出る星、動く速度を整理し、一文へまとめます。

自分の命式へ置き換える記入欄
自分の結果画面を見ながら、次を埋めてください。
| 確認場所 | 自分の結果 | 読みのメモ |
|---|---|---|
| 年柱 | 家系・社会の入口 | |
| 月柱 | 仕事・社会・季節 | |
| 日柱 | 本人・配偶者 | |
| 日干 | 自然物: | |
| 中央 | 星 | 本質: |
| 東 | 星 | 社会・友人: |
| 西 | 星 | 家庭・配偶者: |
| 南 | 星 | 子ども・部下: |
| 北 | 星 | 親・目上: |
| 初年期 | 星 | |
| 中年期 | 星 | |
| 晩年期 | 星 | |
| 天中殺 | 天中殺 |
最後に、日干と中央の星を使って一文を作ります。
私は、(日干の自然物)のように し、心の中心では(中央の星)の を大切にする。
次に、いま知りたいテーマに合わせて一か所を足します。
- 仕事なら東
- 結婚や家庭なら西
- 部下や子どもとの関係なら南
- 上司や親との関係なら北
- 人生の年代ごとの力なら三つの従星
命式でよくあるつまずき
左右がサイトによって逆に見える
人体星図は、自分と向かい合っている図として示されることがあります。画面だけを見て左右を決めず、「東・西」「左手・右手」のラベルを確認してください。この記事では、東を友人・社会、西を配偶者・家庭として読みます。
中央と自分の感覚が合わない
中央は本質ですが、周囲の星もすべて本人です。職場では東、家庭では西が強く表れ、中央より周囲の星を自覚しやすい場合があります。どの相手といる時の自分かを分けて見てください。
同じ星が複数ある
今回の例では車騎星が中央と東、天胡星が初年期と中年期に重なっています。同じ星が複数ある場合、その性質が複数の場面や年代で使われやすいと読みます。ただし、置かれた位置の役割は別々です。
星の説明がサイトごとに違う
星には複数の性質があり、中央、東、西、南、北のどこへ置かれるかで説明が変わります。星名だけで比べず、同じ位置の説明か、陰占と陽占のどちらを説明しているかを確認してください。
よくある質問
命式のどこが「自分」ですか?
陰占では日干、陽占では中央が入口です。ただし人体星図の8星はすべて本人です。中央は本質、東西南北は相手や場面、三つの従星は年代ごとのエネルギーとして読みます。
命式は生年月日だけで出せますか?
一般的な算命学の陰占三柱と人体星図は、生年月日を使って算出します。性別を入力するサービスもあります。節入り付近の生まれは柱の切り替わりを確認してください。
十大主星は10個全部、命式に入りますか?
人体星図に配置される十大主星は5か所です。同じ星が重複する場合があり、10種類すべてが一人の人体星図へ並ぶわけではありません。
十二大従星は何個ありますか?
種類は12ありますが、一人の人体星図へ配置されるのは初年期・中年期・晩年期の3か所です。同じ従星が重なることもあります。
命式だけで適職を一つに決められますか?
命式からは、本能、行動の仕方、社会で出やすい星、エネルギーの質を読みます。それを職業名一つへ固定するより、どんな役割、速度、環境で力を使いやすいかへ置き換えると、仕事選びに活かしやすくなります。
二人の命式を比べれば相性が分かりますか?
相性では、日干支、干支同士の関係、人体星図、配偶者を表す西などを比較します。単に同じ星が多いかだけでは見ません。算命学で相性を見る方法で、二人分の照合箇所を実例付きで説明します。
まとめ|日干から中央へ進み、場面と年代へ広げる
算命学の命式は、陰占と陽占の二枚組です。
- 陰占の年柱・月柱・日柱を見分ける
- 日干から自然界の自分を知る
- 陽占中央の主星から本質を読む
- 東西南北で場面ごとの顔を見る
- 三つの十二大従星で年代ごとのエネルギーを見る
- 天中殺を確認する
1986年2月7日生まれの例では、日干の壬、中央と東の車騎星、西の牽牛星、南の龍高星、北の禄存星、天胡星・天胡星・天報星を重ね、一人分の読みへまとめました。
自分の命式も、同じ順番で表を埋めてみてください。星を全部暗記する前に、「どの場所が何を表すか」をつかむことが、命式を読めるようになる一番の近道です。

自分の命式を開いて、日干と真ん中の星に丸を付けたか? 次は知りたい悩みに合わせて、仕事なら東、家庭なら西を足すんや。読む場所が決まれば、漢字の山やった命式が自分の話になるで。